理系商社マンの日常

某商社に勤務する元理系院生が、商社の実態、海外出張、就活や志望動機等について赤裸々に語ります。

学歴フィルターの有無

少し前、学歴フィルターの有無について話題になった事がありました。

セミナーに申し込もうとしたら、学校によって席数が違った!」

という話だったと記憶しています。

 

あくまでも個人の意見ですが、学歴フィルターはあって然るべきと思います。

 

企業側の目線で言うと、採用担当はそこまで人数がいません。

せいぜい数名程度でしょうか。

その人数で、限られた期間と時間の中で就活生を吟味し、

自社にマッチしそうな人材を見つけ出し、

かつ入社してもらう必要があります。

この作業を考えた時、一番簡単な方法は、

「どこかのタイミングで、何かの基準で人数を絞る」ことで、

その基準が学歴だという話がですね。

 

「学歴なんかで判断して欲しくない!」

という声も当然出てくると思いますし、悔しい気持ちもあるかと思います。

その企業にもムカつく事間違いなしだと思います。

また、学歴フィルターまでいかなくとも、学閥のある企業だと

大学によって選考時に有利に働くケースもあると聞きますし、

納得感なんて生まれないと思います。

 

一方で、「学歴フィルターはありません!」と言いつつ、

最終的に学歴で選考を決める企業よりは、

学歴フィルターがある方がよほど親切なのではと思います。

 

学生の悔しさは凄まじいものでしょうが、

一方で、貴重な時間をその企業に浪費しなくて済んだのです。

そう考えていくと、本当に自分に合う企業を見つけるスピードが早まったとも言えます。

 

もちろん、企業側にも責任はあって、どうせ学歴重視なら

採用ページにそのように書いておけばいいのです。

そうすれば、最初から応募しようと思わないですし、

志望度が高まる前に見切りをつけることが出来ます。

 

しかし、これは企業の評価体制の問題ですが、

会社は自社の認知度が上がることを重視します。

そのため、「とりあえず応募人数を増やせ」という指示が出て、

応募人数でのみ採用担当者を評価する企業も出てきます。

結果、採用担当がどこかでフィルターをかける必要が出てきます。

 

本質的には、企業は応募人数ではなく新入社員の質で採用担当者を評価すべきです。

そうすることで、無駄に大衆ウケを狙う必要は無くなりますし、

採用担当も着眼点が変わってきます。

 

しかし、会社の認知度が下がることは避けられず、

そこまで思い切ったことを出来る会社は少ないのが現状です…