理系商社マンの日常

某商社に勤務する元理系院生が、商社の実態、海外出張、就活や志望動機等について赤裸々に語ります。

海外出張への憧れと現実

早速ですが、皆さんは海外出張と聞くとどのようなイメージがありますか?

過去就活生に同じことを聞いた時、

「かっこよさそう」

「バリバリ仕事してる感じ」

「余裕があれば観光とかして、美味しいもの食べてそう」

という類の回答が多かったです。

 

これらは一部当たっていますが、本当に一部です。。。

自分は、多い時で年間20カ国をまわりました。

今回は、その経験から感じたことや、よく出る質問に回答していきたいと思います。

 

■海外出張の期間

ケースバイケースですが、短くて三日、長くて数週間程度です。

平均して一週間くらいのイメージです。

 

■海外出張の頻度、行先

これこそ担当業務の内容によりますが、自分は海外案件をメインで担当していた時は

月一で海外に行っている感覚でした。

 

■海外出張のメリット

①現地でバリバリ働いている駐在員の話が生で聞ける

これは最大のメリットだと思います。

各国の文化や物価、ビジネスの価値観などをリアルに聞くことが出来

自分が駐在となった時のイメージがわきます。

②海外の文化や価値観に直接触れられる

これも大きなメリットです。

自腹では行かないような国に行き、自腹では食べないようなご飯を食べ、

自分の引き出しを増やすことが出来ます

③海外出張手当が出る

会社にもよりますが、海外出張手当が出るケースがほとんどです。

大体5千円/日程度でしょうか。

ただ、残業代の方が高くつく事が多いので、そこまでメリットではないかもしれませんが…

 

■海外出張のデメリット

①日本での業務が滞る

携帯やパソコンで、世界のどこでも仕事が出来るとはいえ、

やはり日本にいる時より仕事のペースは落ちます。

ましてや長距離フライトの場合、機内では一切メールが見れないため

到着後に一気にメールが届いてげんなりするケースが多いです。

②肉体的負担が大きい

飛行機移動や時差ボケに加え、現地での車移動もしんどいです。

現地では片道2~3時間車に乗って顧客訪問をすることもザラで、

お客さんのところに着いたら既にぐったり、なんてことも…

また、商社はメーカーの方と同行して出張するケースも多いので、

毎晩飲み会となるためそれもきついです。

③通常の1.5倍働くケースもある

日本との時差が中途半端な国に行くと、実働で1.5倍の稼働時間となることもあります。

例えば時差が3時間半のインドに行くと、現地時価の朝6時~9時まで日本の始業に合わせて仕事をし、

そこからインドの顧客を訪問(移動中は携帯で日本の仕事をさばく)、

訪問が終わりインド時間の夕方(日本は既に夜)から飲みに行く、

という労働を強いられるケースも珍しくありません。

 

総括すると、普段は出来ない貴重な経験が積める一方で、

それなりの負荷も発生するというイメージです。

 

個人的には、憧れだけではやってられない、という気がしています。